『今日はそのシャツを着て、

そのバッグを持って出かけよう』

出会いは桜が散り始めた季節だった。

図書館からの帰り道。

最寄りの駅からはバスも出ているけど、公園を抜けて約25分。

僕はいつも少し速足で自宅に向かう。

 

公園の入り口から100mほど過ぎたところで、いつもの景色の中、

僕の視界が何かをとらえた。

一旦通り過ぎ、振り返るとそれは確かに犬だった。

 

人懐っこい瞳と、無邪気に、そして親し気に振られている尻尾に、

僕の心は囚われてしまった。

なんてこった!

 

辺りには飼い主らしき人影はなく、犬は首輪もしていなかった。

 

そして僕はカートと暮らし始めた。

copylight GAMO+Anywhere Out of the Worldall rights reserved.
GAMO Anywere Out of the World SHOP MAP GAMO+AOW MOVIE